2011年5月29日日曜日

感受性と刺激追求HSP/HSS

友達に教えてもらった新しい概念の紹介。以下は私が本を読んで印象をまとめたものです。



あなたはHSPですか?

HSPとは、"Highly Sensitive Person "の略で「高い感受性を持つ人」という意味です。

非常に敏感な資質を持った人の事を指し病気を意味するものではありません。



HSPの資質を持った人は、他者から傷つきやすい、暗い、神経質、臆病、弱虫、引っ込み思案、 非社交的、神経が疲れやすい、口下手、いつまでもくよくよ気にする、と言われがちで、それゆえ生きにくさを抱えていることが多いのですが、



感動しやすい、創造的、直観力にあふれている、孤独に耐えられる、 感覚が鋭い、やる気を起こしやすい、物事の本質を見抜きやすい、
といった資質を持っており、それらを生かして生きている人達もいます。



本ではある程度脳の発達した動物(犬、猫、馬、猿など)は全体の15~20%が敏感、繊細であるといっています。

例えば原始時代、人間の集団が外敵に襲われようとしている時、一番最初に外敵に気づくのはHSPであり、このような周りのちょっとした環境の変化にすぐに気づく高感度の人間が15~20%いることは種を保存させる上で、非常に適している、というようなことが以下の本で書かれています。



ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。

敏感すぎてすぐ「恋」に動揺してしまうあなたへ。







HSP度チェック:

次の質問に、感じたまま答えてください。少しでも当てはまるのなら「はい」と答えてください。まったく当てはまらないか、あまり当てはまら
ない場合に「いいえ」と答えてください。



・自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ

・他人の気分に左右される

・痛みにとても敏感である

・忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる

・カフェインに敏感に反応する

・明るい光や強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい

・豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい

・騒音に悩まされやすい

・美術や音楽に深く心動かされる

・とても良心的である

・すぐにびっくりする(仰天する)

・短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう

・人が何かで不快な思いをしている時、どうすれば快適になるかすぐに気づく 
 (たとえば電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)

・一度にたくさんのことを頼まれるがイヤだ

・ミスをしたり、物を忘れたりしないようにいつも気をつける

・暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている

・あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり、神経が高ぶる

・空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる

・生活に変化があると混乱する

・デリケートな香りや味、音、音楽などを好む

・動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している

・仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる

・子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた



以上の質問のうち12個以上に「はい」と答えたあなたはおそらくHSP でしょう。

しかし、どの心理テストも、実際の生活の中での経験よりは不正確です。

たとえ「はい」がひとつかふたつしかなくても、その度合いが 極端に強ければ、
そんなあなたもHSPかもしれません。






あなたはHSSですか?

HSSとは"High Sensation Seeking "の略で「刺激を求める人」という意味です。

ズッカーマンという人がつくった言葉です。



彼によればHSSは「変化に富み、新奇で複雑かつ激しい感覚刺激や経験を求め」、
さらに「こういった経験を得るために肉体的、社会的、法的、経済的なリスクを
負うことを好む」という。



HSS度チェック:

次の質問に、感じたまま答えてください。少しでも当てはまるのなら
「はい」と答えてください。まったく当てはまらないか、あまり当てはまら
ない場合に「いいえ」と答えてください。



・安全ならば、奇妙な新しい体験ができるドラッグを服用してみたい

・会話によっては、とんでもなく退屈することがある

・好きだとわかっている場所にもう一度行くよりは、好きでないかもしれないが新しい場所に行きたい

・スキー、ロッククライミング、サーフィンなどスリルを味わえるスポーツをしてみたい

・長い間家にいると落ち着かなくなる

・することもなく待つのがいやだ

・同じ映画を二度観ることはほとんどない

・不慣れなこと、未知なことを楽しめる

・ふつうでないものを見ると、とことん追求したくなる

・毎日同じ人といっしょにいると飽きる

・私がなにをしでかすか予測がつかない、と友人たちはいう

・新しい分野を探るのが好きだ

・日常的なルーティーン(日常の決まりごと)を避けている

・激しく心を揺さぶるアートに心惹かれる

・高揚感を与えてくれる成分を摂取するのが好きだ

・突発的な行動をとるような友人を好む

・自分にとって目新しく好奇心を刺激するような場所にいたいと思う

・旅行にお金を使うなら、できるだけ知らない国がいい

・探検家になりたい

・まわりがひきつり笑いをするような下ネタが出ると楽しいと思う



以上の質問のうち、女性の場合、11個以上の質問に「はい」と答えたあなたは
おそらくHSSだろう。
「はい」が7個以下ならばHSSではないかもしれない。

「はい」が8個から10個あったならば、ややHSSということになる。

男性の場合、13個以上の質問に「はい」と答えたあなたはおそらくHSSだろう。

「はい」が9個以下ならばHSSではないかもしれない。

「はい」が10個から12個の場合はややHSSということになる。



※著者いわく男性はまわりに期待される「男らしい」答えをする傾向があり、
その影響をまったく受けないような自己テストをつくるのは難しいとのこと。

そのため、男性と女性とでちがう、このような得点評価となった。





タイプを4つに分ける。


飽きっぽいので、新しいことに挑戦するというリスクをとりがちなHSSはHSPの対極に
あるように思えるが、それは間違いである。
敏感さと刺激追求は完全に独立した特徴なので、どちらかが強い、両方とも強い、
あるいは両方とも弱いということがあり得る。



1.HSP/非HSS

内省的で、静かな生活を好む。衝動的でなく、あまり危険を冒したがらない。



2.非HSP/HSS

好奇心に満ち、やる気があり、衝動的で、すぐに危険を冒し、すぐに退屈する。
与えられた状況の微細なことにあまり気づかないし、興味もない。



3.非HSP/非HSS

それほど好奇心もなく、内省的でもない。あまりものごとを考えることなく淡々と生活している。



4.HSP/HSS

移り気である。HSPの敏感さとHSSの衝動性の両方をもつため、神経の高ぶりの最適レベルの範囲が狭い。
つまりすぐに圧倒されるが、同時に飽きっぽい。
新しい経験を求めるが、動揺したくないし、大きな危険は冒したくないのである。
あるHSP/HSSによると「いつもブレーキとアクセルの両方を踏んでいるような気がする」そうだ。



みなさんは1~4のどのタイプでしたか?
私はHSP/HSSでした。


まぁ、たくさんある性格診断テストの内の1つとして考えてみる価値はあると思います。



参考図書 エレイン・N・アーロン (著), 冨田 香里 (翻訳)